今回は社会人として必要なスキルの養い方についてです。
10年弱本業・副業を続けてきたことによりさまざまな方と出会いましたし、その中でバリバリ活躍されている人をたくさん見つけました。では、活躍している人としていない人の違いとは何なのでしょうか?どうすれば活躍できる力をつけることができるのでしょうか?
今のスキルは昔のスキルとは全く違う
社会人は学生時代のように、決められた科目で点数を取ることではありません。仕事をしていく上で必要なスキルを身につけることが大切です。最近はスキルセットが多様化しており、自分の好きなことを仕事にすることができる時代になってきたと思います。
例えばゲーム。昔は「ゲームなんてやってないで、勉強しなさい」と親からよく言われたものです。私も子供の頃、親からよく言われました。でも今の時代はゲームをやっていてもお金を稼ぐ術が広がっています。例えば、プロプレイヤーになり、賞金を獲得したり、企業に所属したりして給料を受け取ると言うことも可能になってきました。また、個人でYoutubeチャンネルを開設し、ゲーム実況などをして収益化を狙うことができるようになりました。そのため、「ゲームをプレイすることが上手」というのもスキルセットの一つだと考えることができるわけです。
そのため、自分の好きなことや得意なこと・夢中になれることを考えて、どのようなスキルを伸ばしていくのかを考える必要があると思います。
上記のブログでは、自己分析をし、どのスキルを伸ばすのかが見えてくるヒントが詰まっていると思いますので、もし興味のある方は読んでみてください。
スキルを価値あるものにするために
ではスキルをどのように使えるものにしていけば良いのでしょう。結論から言うと、「人から興味を向けられる。頼られるレベル」に成長させることが大切です。一般的なレベルであれば、興味を持たれることは滅多にないでしょう。しかし、少しでも秀でている能力があるとするならば利用することができるかもしれません。
今回は、ゲームの例で書き始めたので、ゲームの例で説明を続けます。
例えば、Youtube実況をしていこうと考えた時、プレイが一般的なレベルではチャンネル登録や再生数を稼ぐことができるか?と言うと難しいと思います。もちろん他のスキル(実況が面白い等)があるのであれば、ファンを獲得することはできると思います。しかし、ゲームレベルだけを評価基準とすれば、上手なプレイの方が人気が出る傾向にあると思います。
仕事の場合でも同じです。私の職場でも同様のことが起こっています。同僚から興味を向けられているのは秀でたスキルを持っている社員です。
つまり、人と比べて秀でたスキル(これが興味を向けられたり、頼りにされたりするという意味になる)を持つことは必要なことなのだと言えるでしょう。
世界で秀でる必要は全くない
「秀でたスキル」と言う言葉を聞くと、「そんなもの無理だ」と思ってしまう人もいると思います。しかし、そんなに難しいことではありません。「世界のTOPに立ってください」と言っているわけではありません。自分が属しているコミュニティーで秀でたスキルを身につけることを最初の目標に立てることが大切です。
そうするとどうなるか。そのコミュニティの中で「頼られる存在」になります。やがてそれは自信に変わり、成長意欲につながり、スキルアップを志すようになります。そしてもう少し大きいコミュニティでも「頼られる存在」になることができます。いきなり大きすぎる目標を立ててもそれを実現することは難しいです。そのため、今自分が所属している組織を考えてみて、「興味のあること×組織に役に立つスキル」を分析してみると、自分がやるべきことが自ずと見えてくる可能性があります。
スキルアップのイメージは以下のようになります。
さらに次のステップ(STEP3)としては、組織や会社外のプロフェッショナルたちと交流し切磋琢磨してスキルをさらに洗練させていき、一流の人材になっていきます。
いきなりSTEP3に到達しようと言う高い目標を持ってしまうと簡単に挫折をしてしまいますし、やる気も続きません。そのため、まずは小さな目標を立てて、自分の小さいコミュニティで活躍することを視野に入れるべきだと思います。
具体的な例を一つ挙げます。
Aさんは広報部に所属をしており、チームメンバーはAさんと他3名の社員、主任、課長の6名のプロジェクトチームで普段働いている。Aさんは入社2年目で、主な業務内容は主任から与えられそれを毎日こなすような生活を送っていた。そんな職場にやりがいを感じることができなくなったAさんは私の元に相談に来た。
「自分が何のために働いているのかわからないし、自分のスキルアップを感じることがない」
そりゃそうでしょう。「言われたことをただやる」ということは何か目的を持っている訳ではありません。特定のスキルが伸びるというよりは、「その場その場で調べて仕事をこなし、時間の経過とともにやり方を忘れていく」という状況になるので、スキルアップをしているという感じはしないでしょう。
何か一つ育てるスキルを決めるため、私はAさんに「そのチームの中で不足しているスキルでAさんが興味のあることってありますか?」と聞いた。するとAさんは「会社のSNSアカウントの運用」と答えました。
Aさんは普段から、InstagramやTikTok、Twitter等SNSを見ることが趣味で、どんなコンテンツがバズっているのか、どんなデザインが今主流なのかを把握していました。しかし、Aさんはそれがスキルになるとは知らず、趣味の領域で留めていたのです。
そのため、私は「今の会社のSNSアカウントの投稿に現代風のテイストを入れてアレンジするとどうなるかを考えて、リメイクして上司に見せてみたら?」とアドバイスをしました。
翌日、Aさんはそれを実行したところ、課長から「こんな素晴らしいコンテンツを作れる人材は会社にいないから、是非SNS運用のリーダーとして活躍してほしい」と言われたそうです。その後、楽しくコンテンツを作り続け、フォロワーも10倍程度増やすことにも成功したそうです。Aさんは「こんなに頼られることが気持ちいことだとは思わなかったし、今はやる気にみなぎっています」と言っていました。
現在は、(STEP2)新規製品の開発チームや子会社からもSNSアカウント運用について質問がくるようになり、Aさんの趣味は完全にビジネスで使えるスキルに変わったのです。そしてAさんは「働くことが楽しい」と言って仕事をしています。
スキル≠勉強
最初にも書いたように、英語・数学・国語・理科・社会で秀でる必要があると言っていません。今、スキルの定義は多様化しており、無数に分解することができると思います。社会人で求められているのは、「大学受験で必要だった知識」ではなく、「今役に立つスキル」であることを忘れないでください。
Podcastsについて
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今回の内容はPodcastsの第6回の内容になっています。
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