働いていると自分だけ不幸になったみたいな考えなることってありませんか。自分自身もたまに感じることがあります。厚生労働省の患者調査によると精神疾患を有する総患者数は、258万人(2002年)から419万人(2017年)と15年間で1.6倍増加しているそうです。(精神疾患は気分障害(躁うつ病等)、統合失調症、神経症性障害(恐怖、不安、パニック発作、強迫観念等)の3つに大きく分類) このような状況に陥りやすい状況が現代にはあるということを理解し、メンタルヘルスにならないような工夫を考えていかなくてはなりません。
メンタルヘルス tech最前線~あなたの「声」がメンタル不調のデジタルバイオマーカーになる~
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コロナ禍でうつ症状を有する日本人は2倍に
経済協力開発機構(OECD)の「メンタルヘルスに関する国際調査2021」では、うつ症状を有する日本人の割合はコロナ前の7.9%(2013年)から17.3%(2020年)と2.2倍に増加したという報告がでています。
コロナ禍、新型の病気に恐れながら生活しただけでなく、生活スタイルも大きく変わりました。友達と遊びに行けない、飲みに行けない等の状況が数年間続き、オンラインでの交流に頼らざるを得ない状況になりました。オンライン化の進行によりデジタルラーニングの機会を作り出すことができたため、仕事や雑務の効率化が進んだのは非常に良い点でしたが、もちろん良い点ばかりではありません。外にも出れず、一人で家の中で過ごす時間が増え、鬱になりやすい状況が出来上がっていることが大きな原因だと思います。
SNSもうつ病に大きく影響を与えている
最近はSNSの普及で、あまりにも幸せそうな人が見えすぎています。今までは、会ってコミュニケーションを取り、「良い出来事」も「悪い出来事」も話のネタとしてシェアしてきたはずです。しかし、SNSだけのコミュニケーションになってしまうと、相手に起こっている出来事を効率的に把握できる反面、「悪い出来事」が見えなくなってしまいます。Instagramに「今日上司に怒られて、鬱になりそう」とか、「死にたい」みたいな発言をわざわざする人はいないと思います(ストーリーならたまにあるかな?)。しかし、圧倒的に幸福度の高い投稿が多く、幸せに包まれている感じがでているアカウントがほとんどだと思います。
昔はSNSなどなく、中学の同級生などと会うのは「1年に1回忘年会で」みたいなケースが多かったと思います。しかし、最近はSNSで知り合いの活動を逐一見ることができますし、知らなくても良い情報が多く入ってきてしまいます。そして、人と自分を比較し、「自分は不幸せだ」と定義する人が一定数います。
SNSで幸せな投稿ばかりをしている人も「つらいこと」は必ず起こっています。そこだけ見えていないだけなのです。そのため、「自分だけが不幸せだ」と思ってしまう人は、外に出て直接交流したり、現実を自分の目で見ることがファーストステップになると思います。
カフェで数時間作業しよう
私は「どこかに赴く」という活動的な姿勢が大切だと思います。私はスターバックスとかで仕事をしたり、勉強することを大切にしています。そうすることで、現実をしっかり見定めることができます。悩んでる人が座っていたりとか、パソコンで全然手が進まない人がいたりとか、打ち合わせで「すいませんすいません」と謝ってる人がいたりとか、汗たらして面談してるみたいな人もいます。そういう現状を見ると、別にそんなに世の中って幸せじゃない人もたくさんいるんだなっていうことに気づくことができます。でもきっとその人たちはInstagramには良いことしか書いてないんです。
現在アメリカに住んでいて、スターバックスによく行くのですが、一度カフェにいるアメリカ人に話しかけたことがあります。彼の机の上から大量の書類が落ちたので、拾うのを手伝った時に「Are you OK?」と話かけてみたのです。すると彼は、「商談がうまくいかず考え事をしていた。ありがとう。」といっていました。その後少し雑談をして、Instagramでフォローし合ったのですが、当然楽しいことしかリールに残っていませんでした。
(※「商談がうまくいかなかった。つら」みたいなことは当たり前だけど書かない)
現地に行くと、オンラインでは絶対に見えないことが見えてきますし、新たな出会いがあるかもしれません。カフェに移動することは少し億劫かもしれませんが、それ以上の価値があると思いますので、一度外に出てみてください。
X(Twitter)はInstagramよりも暗い?
ポッドキャストの中でメンバーが一つ紹介していたのはX(Twitter)を見るということです。SNSだしもっと鬱になるのではないかと思うのですが、X(Twitter)は簡単に投稿できることもあり、その場の心境が大きく反映されやすい環境です。そのため、悪い出来事もシェアされているケースが多いです。そのため、自分の悩みで検索してみて、「同じ悩みを持っている人がいる」と認識することも、SNSに毒されない一つの治療法なのかもしれません。
現にマーケティングツールとしては、X(Twitter)を使うべきと言っている専門家の方々も多いため、人間の感情が他のSNSより正直に現れているのだと思います。
まとめ
いかがでしたか?少しでも「他人と比べて不幸かも?」と思ってしまったら、見えていない情報が多くあるからだと考え、直接的なコミュニケーションをとりに行くようにしてみてください。少しでもみなさんのお役にやてたら嬉しいです。
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